クマのエサとなるブナの実について、東北森林管理局が2025年の状況を調べた結果、岩手県内は2年ぶりの大凶作であることが分かりました。
東北森林管理局が2025年9月から10月にかけて県内24カ所でブナの結実状況を調べた結果、「ごくわずかに実がついている」のが3カ所で、残りの21カ所は「全く実がついていない」状態でした。
これにより豊凶指数は「0.1」となり、大凶作と判断されました。
県内で大凶作となるのは2023年度以来2年ぶりです。
2023年度も県内ではクマの出没が相次ぎ、人身被害が死者2人を含む49人と過去最多に上っています。
県自然保護課では「山に食べ物がなく人里に慣れたクマが今後も出没する可能性が高いので、生ごみの管理を適切に行うなど注意を続けてほしい」と呼びかけています。