大雨などの災害が発生した際、被災した住宅などからは多くの廃棄物が発生します。
災害が頻発するなか、そうした事態に備えようと、11月7日、廃棄物を受け入れる「仮置き場」の設置訓練が岩手県内で初めて行われました。
7日の訓練は災害廃棄物への対応力を高めようと、環境省と県が実施しました。
県内で行われるのは初めてで、東北6県の自治体職員など約100人が参加しました。
訓練では大雨によって500トン以上の廃棄物が出たことを想定し、これらを一時的に受け入れる仮置き場を設置。
廃棄物に見立てた段ボール箱が次々と搬入される中、参加者は品目を確認して家電や金属など一つ一つ分別し、所定のエリアに運びました。
また7日は、廃棄物の体積を効率的に計測するため、ドローンを活用して上空から撮影する訓練も行われました。
県資源循環推進課 古澤勉総括課長
「(災害時は)廃棄物の種類や量をいかに正確に測るかが大事になる。今後起こり得る災害への備えができたのではないか」
県は今後研修などを通じて廃棄物処理の人材育成にも力を入れる方針です。