日本銀行と県警がコラボしたオンライン授業が、全国で初めて行われた。学ぶのは高校生たち。お金との付き合い方や、金融トラブルへの対策などの理解を深めることがねらい。

山形市の山形城北高校と、東京の日本銀行本店をオンラインでつないで行われた授業には、2年生約370人が参加した。

日本銀行山形事務所の川村憲章所長は、「人口100万人を割った山形県の経済は全国平均を上回るペースで成長している」などと説明。
生徒たちは、東京の日銀本館の様子をリモートで見学した。

また、県警の水庭誠一郎本部長は、実際に起きている詐欺の事例などを説明した。
生徒たちにどんなことを気を付けるべきか問いかけ、頻発する犯罪の被害者にも加害者にもならないよう呼びかけた。

(山形県警察本部・水庭誠一郎本部長)
「犯人の手口を知って『大丈夫かな?』『本当かな?』と思う気持ちを大事にしましょう。そういう感覚を普段から養うことが大事」

(山形城北高校2年・伊藤慈桜さん)
「普段たくさんSNSを使っていて、『これは詐欺かな』『大丈夫かな』と言う情報が出回っている。そういう情報を自分で見分ける力をつけて行くことがこれから大切だと思った」

(山形城北高校2年・槙心花さん)
「詐欺かどうか自分で判断しなければならないが、迷った時には近くにいる人・周の人に相談して、自分の身を守るために気をつけていきたい」

県警によると、2025年の特殊詐欺の被害金額は3億6097万円(9月末時点)で、2004年の統計開始以来、最高額となった2024年をすでに上回っているとして注意を呼びかけている。

さくらんぼテレビ
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