岩手県の社会人ラグビー・日本製鉄釜石シーウェイブスが、地震と津波を想定した避難訓練をしました。
中には防災士の資格を持った選手もいて、チームみんなでスタジアムから避難場所への経路を確認していました。
11月6日は日本製鉄釜石シーウェイブスの選手やスタッフなど、約60人が参加しました。
訓練は「公式戦の試合終了直後、震度6弱を観測する地震が発生し、大津波警報が発表された」という想定で行われました。
日本製鉄釜石シーウェイブスでは試合中に津波注意報や警報が発表された場合、観客の誘導は試合運営スタッフが行い、選手たちは率先して避難を始めることにしています。
6日、選手たちは避難経路を確認するため、鵜住居復興スタジアムから避難場所のかまいしワークステーションまで、約1kmを歩いて移動しました。
日本製鉄釜石シーウェイブス 泉秀仁事務局長
「避難所として、かまいしワークステーションがあるが、海抜18mだそう」
訓練では「とにかく高いところに避難する」など、地震が発生した際にとるべき行動も伝えられました。
専門の知識を持った選手もいます。2019年にチームに加入した山田龍之介選手です。
東日本大震災のことを知り、まちをもっと理解したいと2020年2月に防災士の資格を取得しました。
日本製鉄釜石シーウェイブス 山田龍之介選手
「まちを知るために避けて通れないのが、大震災や復興の道のりなので(資格を取った)。『津波てんでんこ』で、周りの人にも声をかけながら迅速に避難できれば」
日本製鉄釜石シーウェイブスでは、今後もこの避難訓練を継続していきたいとしています。