愛媛県の特産品、砥部焼の存続へ新たな動きです。原料となる「陶石」を唯一生産する会社が受注を停止した問題で窯元らで作る組合が5日、説明会を開き、採石場のある山を組合として購入する案に参加者全員が賛同する意向を示したことがわかりました。
砥部焼を巡っては原料に使われる「陶石」を町内で唯一、採掘し販売している伊予鉱業所が先月31日に受注を停止。アイデンティティともいえる「陶石」の供給危機で砥部焼そのものの存続に関わる大問題となっています。
こうした中、約70軒の窯元らで作る砥部焼協同組合は今後の原料確保に向け、組合員を対象にした説明会を開催。説明会は非公開で行われ、出席した理事によりますと伊予鉱業所が陶石の採掘場や設備などを組合へ引き継ぐ意向を示す中、採石場がある「山」を組合として購入する案を提示。出席した組合員44人全員が「陶石を確保したい」と賛同する意向を示したということです。
出席した窯元
「前向きにこれからね。いろいろな方法で陶石を掘るということを考えないかんし」
組合には「陶石」が半年分にあたる約30トンの在庫しか残されておらず、今月中にも臨時の総会を開き、対応を決める方針です。
#愛媛県 #砥部町 #砥部焼 #窯元 #文化 #伝統 #陶石 #特産