伝統行事・チャグチャグ馬コの継承につなげようと、岩手県滝沢市が所有する子馬「鈴晴」が、11月5日にチャグチャグ馬コ同好会に無償で引き渡されました。
滝沢市の「馬っこパーク・いわて」では5日、オスの子馬「鈴晴」がチャグチャグ馬コ同好会滝沢支部会員の鈴木学さんに引き渡されました。
「鈴晴」は、市が所有するメスの馬から2025年4月に生まれた子馬で、その名前は今回引き渡しを受けた鈴木さんが「快晴のもと馬が鈴の音を鳴らして歩くチャグチャグ馬コが、100年先も続いてほしい」との願いを込めて付けました。
初夏の風物詩である「チャグチャグ馬コ」は参加する馬の数が減少傾向にあり、2025年は60頭と、ピーク時の6割にとどまっています。
このため、滝沢市では2008年からメスの馬を所有し繁殖に取り組んでいて、生まれた子馬を同好会に譲渡するのは6頭目となります。
チャグチャグ馬コ同好会 鈴木学さん
「うれしい。頑張って育てようと思う。(岩手が)素晴らしい馬の産地であることを発信していきたい」
「鈴晴」は2027年のチャグチャグ馬コに参加する予定だということです。