11月5日は東日本大震災を教訓に制定された「津波防災の日」。敦賀市では市内唯一の「津波避難ビル」を活用した避難訓練が行われました。
訓練は、県内に3メートルの津波が来るとの想定で行われ、避難ビルに隣接する施設の園児や職員あわせて約20人が参加しました。
津波避難ビルは、東日本大震災を機に国が推し進めていて、遠くまで避難ができない人に少しでも安全で高い場所を確保するため市町村が指定している建物です。
敦賀市は、去年1月の能登半島地震で津波警報が出たことから、その夏にハザードマップを改訂。海沿いの松原地区の住民の近くに高台がないという声を受け、市内唯一の津波避難ビルとして市立児童文化センターを指定しました。
屋上の高さが海抜11.8メートルで、鉄筋コンクリート造りで頑丈なことから選ばれました。
職員が不在でも避難できるよう、震度4以上の地震で屋上に向かう通路のカギが誰でも開けられる仕組みになっています。
敦賀市の池澤俊之副市長は「防護柵などを拡張した。できるだけ多くの人が避難できるような場所にした。訓練を通じてソフト面でもこの津波ビルがしっかりと機能できるように市民や住民に協力をお願いしたい」と話します。
5日は、県内沿岸の各地区でも津波避難訓練が行われ万が一に備えました。