長崎原爆の爆心地に近い山里小学校で5日午前、平和祈念式があり、子供たちが原爆で犠牲になった当時の在校生たちを偲びました。
永井 隆博士の支援でつくられた「あの子らの碑」です。
山里小学校の前身・旧山里国民学校は爆心地から北に約600mの距離にあり、原爆で児童や教職員など1300人あまりが犠牲になりました。
平和祈念式は「あの子らの碑」がお披露目された1949年11月3日にちなみ、山里小で、毎年この時期に営まれています。
5日は、全校児童約550人が参列しました。
石碑に込められた「生き残った子供たちが平和への希望を持ち続けられるように」という願いは今に受け継がれています。
児童代表6年生 鎌田 彩花 さん
「戦争の悲惨さと平和への思いを私は未来に語り継いでいきたい、戦争ではなくみんなが笑顔になる世の中を望む」
式では山里国民学校2年生のときに被爆した榊 安彦さんが、原爆で同じ学校に通う友人を亡くした体験を語りました。
子供たちは
「80年前のお兄さん、お姉さんが手にすることができなかった平和を誰よりも望みます」と話していました。