人手不足や再配達など、多くの課題を抱える宅配業界。
その解決に向けた先進的な取り組みの実証実験が5日、福岡市で行われました。
5日に行われたのは福岡市がIT企業などと連携して進めている配送支援プロジェクトの実証実験です。
集合住宅での配送支援を想定した全国的にも珍しい取り組みで、なんと「スマホひとつ」で配達が完了するといいます。
◆記者リポート
「今、エントランスのドアが解錠しましたね。インターホンを押さずとも中に入れます」
宅配業者が専用アプリで利用者に解錠を依頼し承認されると、エントランスのオートロックが解錠されます。
また、このアプリを使えば在宅確認もできるため、不在時に荷物を持ち帰る手間も省けます。
そして今回の目玉は、エントランスで宅配業者を待っている配送ロボットです。
ドアの解錠を感知してエントランスに移動し、荷物を受け取って指定の場所まで運びます。
◆ロボット
「作業を開始します。皆さんのお手伝いができて幸せです」
ロボットはエレベーターにも対応し、高層階の部屋にも荷物を届けることが可能で、宅配業者はエントランスまで運ぶだけで済む仕組みです。
この実験は福岡市が主導するプロジェクト「Fukuoka Smart East」の一環として、5日初めて実施されました。
◆福岡市 九大まちづくり推進部 金丸勝也 課長
「この宅配のサービスに限らず、様々な社会課題を先端的に技術で解決するような街づくりを実装して、市民の皆さまの生活が良くなるように取り組んでいきたい」