天皇・皇后両陛下は4日、2025年度の文化勲章を受章した元プロ野球選手の王貞治さんなどを宮殿に招き、茶会を催されました。
午後2時半過ぎ、受章者らが待つ部屋に姿を見せられた両陛下。
雅子さまはベージュのスーツに2連のパールのネックレス。
続いて秋篠宮ご夫妻、そして、淡いピンクの装いの愛子さま、ペールオレンジの装いの佳子さまが入られました。
茶会には文化勲章を受章した王貞治さんやファッションデザイナーのコシノジュンコさん、また、文化功労者の合わせて28人が招かれました。
陛下は、「皆さんが努力を重ね、学術・文化・芸術、スポーツの分野で大きな成果を収められたことを誠に喜ばしく思います。今後ともそれぞれの分野の発展のために力を尽くされますよう願っております」と述べられました。
続いて両陛下は、食事を交えて歓談し、受章者らを祝福されました。
幼いころから野球に関心を寄せる陛下が「ドジャースも」とワールドシリーズ連覇に触れられると、王さんは「大谷くんのおかげで野球が盛り上がってますね」「我々の時は(日米で)差がありましたけど、さすがのアメリカの人たちも認めざるを得ない」と応じ、野球談議に花を咲かせました。
佳子さまは、ベテラン声優の野沢雅子さんに「何年目になりますか?」とキャリアを尋ねるなど、身振り手振りを交えながら和やかに懇談されました。
これに先立ち、4日午前11時半過ぎ、東京都内のホテルで行われたのが文化功労者の顕彰式です。
劇作家の野田秀樹さんをはじめ、「ドラゴンボール」の孫悟空役などで半世紀以上にわたりアニメ文化を支えてきた野沢雅子さんが、声優として初めて文化功労者に選ばれました。
また、顕彰式には漫画家の竹宮惠子さん、建築家の坂茂さんら21人が出席しました。