イタリアの首都ローマで起きた崩落事故の瞬間を捉えた映像。
中世に建てられた塔が突然、崩れたのです。

現場は、ローマにある人気の観光地・コロッセオから直線で約500メートル北東にあるコンティの塔です。

13世紀に建てられたというこの塔。
2008年に撮影された画像を見ると、1階部分にフェンスが設置されて出入りができないようになっていて、落下物に対しての防護棚も設置されています。

現地当局によると、塔は2006年から使用されておらず、数年前から修復作業が進められていました。

事故当日も修復作業を行っていたところ、午前11時半前に1回目の崩落が発生。

現地の消防が作業員の救出作業などを行っていたところ、1回目の崩落から約1時間半後に、この日2度目となる崩落が発生したのです。

映像では、初めに外壁の一部が崩れだし、その後、大きな音を立てて内部が崩落しています。

崩落を目撃したという人は、「崩落は2回ありました。最初は斜めに崩れて、2回目は塔の内部が真っすぐに崩れ落ちた感じでした」「最初に外階段が崩れました。その後、建物全体が崩れ始めて、大きな砂ぼこりが立ちのぼりました」と話しています。

崩落を目撃した男性は、「危険な建物は他にもある」と指摘したうえで、「この塔が放置されているのを何年も見てきました。考古学的な遺産はもっとしっかり管理されるべきです」と訴えます。

この事故で、作業員の1人が重傷。
また、崩落したがれきの中に埋もれた作業員は事故発生から11時間後に救出されますが、その後、死亡が確認されたということです。

現地当局は、事故が起きた詳しい状況を調査しています。

フジテレビ
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国際取材部
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