全国で相次ぐクマの出没を受け、30日文部科学省はクマ被害から子どもを守るための指導例を全国の教育委員会などに通知しました。
その中にはクマが嫌う音の一つとして意外なものも。
30日文部科学省は全国の教育委員会に学校施設などでのクマ対策を通知。
そのなかでクマが嫌う音の一つとして例示したのが…。
空のペットボトルを握って鳴らす「パコパコ」という音です。
「こどもへ指導例」として携帯品にクマよけベルと並び、空のペットボトルの携行を紹介しました。
この音、本当にクマよけに効果があるのか、クマの生態に詳しい立山カルデラ砂防博物館の白石俊明学芸員に聞きました。
*立山カルデラ砂防博物館 白石俊明学芸員
「物音を出して、クマに人の存在を知らせるという効果は十分にあると思う。スズなど(クマ対策グッズ)がない場合に、手を叩く、ペットボトルの音を鳴らす、話声をわざと出したり、歌ったりするなど、ペットボトルを有効活用するのは非常によい方法だと思う」
クマによる人身事故はクマが人間の存在に気付かず、鉢合わせした際に多いといいます。
その鉢合わせを防ぐためには人間が物音を出すのが重要だといいます。
また、学校やコンビニにクマが侵入するケースもあることから、敷地に入らせないよう対策をとることも大事といいます。
*立山カルデラ砂防博物館 白石俊明学芸員
「施設への侵入を防ぐためには、戸締りをしっかりとすること。また、多くの侵入はガラス面を通じるということ、クマはあまり目のいい動物ではない。ガラスを認識できずに、近づいてきた結果、自動ドアが空いてしまう」
また、クマがガラスを認識できず、衝突してガラスを割り建物内に侵入することを防ぐ対策も効果的だといいます。