東日本大震災では交通機関が動かなくなり、仙台駅周辺で「帰宅困難者」が多く発生しました。その教訓を踏まえた訓練を仙台市などが毎年行っていて、10月30日は、スマートフォンで一時滞在場所を予約するシステムも試されました。
「訓練訓練、ただいま大きな地震が発生しました」
訓練は、最大震度6強の地震が発生した想定で行われ、およそ150人が参加しました。
今回初めて、スマートフォンを使用し、配布された二次元コードを読み取り一時滞在場所を予約する訓練も行われました。
参加者
「分かりやすいフォーマットになっているので、やりやすい」
希望する施設や人数を選択して予約、滞在場所まで移動します。
この訓練は東日本大震災発生時、仙台駅周辺でおよそ1万1000人が帰宅できなくなったことを教訓に仙台市などが始めたもので、今年で12回目です。
参加者たちは滞在場所に到着後、予約コードを提示し、本人確認を行い訓練を終えました。
参加者(Q.スマホを使用した訓練は?)
「そんなに難しくなかったので、ひとつの選択肢としてあるといいと思った」
一時滞在場所に指定されていて、30日、実際に受け入れ側となった人は…。
アーバンネット仙台中央ビル管理責任者 秋田貴之さん
「スムーズにいけたのでは。大きな災害があったときは、みんなで助け合うことが第一だと思うので、一助になれば」
仙台駅周辺にはホテルなど24カ所、1万1000人分の一時滞在場所があります。
システムの実用化に向け、仙台市は訓練の検証を進めていくとしています。