春高バレー山形県代表決定戦の決勝が10月19日に行われ、女子は米沢中央、男子は山形中央が優勝し全国大会への切符をつかんだ。バレーボールに青春を捧げた高校生バレーボーラーの熱戦を振り返る。

学校初の春高バレー県代表決定戦“6連覇”を達成した米沢中央
学校初の春高バレー県代表決定戦“6連覇”を達成した米沢中央
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主要県大会14連覇中の強さ見せつける

女子の決勝は、学校初の6連覇を目指す米沢中央と、6年ぶりの優勝をねらう山形商業の、3年連続同じカードとなった。

県総体や新人戦など、県の主要大会で14連覇中の米沢中央。
第1セットからその強さを思う存分発揮する。

3年連続で米沢中央と山形商業の決勝。山形商業は何としても3連敗を避けたい
3年連続で米沢中央と山形商業の決勝。山形商業は何としても3連敗を避けたい

序盤から強烈なスパイクで存在感を見せつけたのが、3年生エース・岡崎芽依。
パワーもあり、ブロックアウト技術も持っている選手。

チームの平均より低い身長168センチのエース・岡崎芽依は、ブロックアウトをねらう技術もある
チームの平均より低い身長168センチのエース・岡崎芽依は、ブロックアウトをねらう技術もある

さらに力強いサーブが持ち味の1年生・小島颯夏(そな)が、サービスエースで相手をほんろう。
2人を中心とした攻撃で一挙に7連続得点と、第1セットを奪う。

“絶対女王”・米沢中央において、1年生でもレギュラーの座をもぎとった小島颯夏
“絶対女王”・米沢中央において、1年生でもレギュラーの座をもぎとった小島颯夏

第2セットに入ってからも米沢中央の勢いは止まらない。

チーム1のジャンプ力の深澤紅(こう)が、ライトサイドからスパイク。
エース岡崎と、攻撃の中心・深澤がチームに勢いをもたらすと、2年生のオポジット和田かな芽が2連続のサービスエース。

多彩な攻撃で6連続得点し、山形商業を突き放す。

第2セットも山形商業を寄せつけず、“絶対女王”の選手層の厚さを見せつける
第2セットも山形商業を寄せつけず、“絶対女王”の選手層の厚さを見せつける

決勝3連敗を避けたい山形商業が食らいつく

そして迎えた第3セット。
後がない山形商業は、2024年・2023年と2年続けて敗れた悔しさをバネに意地を見せる。

3年生のエース小関のあにボールを集めると、スタメン平均身長173.2センチある米沢中央のブロックに、パワーのあるスパイクを打ち込み食らいつく。

打って、拾ってを繰り返し、米沢中央を簡単には勝たせない意地を見せる
打って、拾ってを繰り返し、米沢中央を簡単には勝たせない意地を見せる

そして中盤には、米沢中央のエース岡崎をブロックで止める。

実況:
三度岡崎、ブロック。仕留めました。
岡崎のアタックはネットを越えませんでした。
ブロックで圧をかけました山形商業。

1年生からスタメン入りし「3年間の集大成」と語る小関を中心に、何度もスパイクに食らいつきラリーに持ち込む山形商業。

ゲームセットの笛が鳴るその時まで全力でプレーした山形商業
ゲームセットの笛が鳴るその時まで全力でプレーした山形商業

しかし、高いブロックに阻まれ流れをつかむことができず、セットカウント3対0で米沢中央が春高6連覇を達成した。

米沢中央・浦田朋佳キャプテン:
これまでの最高記録が全国大会でベスト16。
ベスト8を目標にしてやってきているので、そのベスト8の壁を越えられるように頑張っていきたい。

「全国ベスト8を目指したい」と意気込みを語る米沢中央・浦田朋佳キャプテン
「全国ベスト8を目指したい」と意気込みを語る米沢中央・浦田朋佳キャプテン

両校が出場する「春の高校バレー全国大会」は、2026年1月5日、東京体育館で開幕する。

(さくらんぼテレビ)

さくらんぼテレビ
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