春高バレー山形県代表決定戦の決勝が10月19日に行われ、男子は山形中央、女子は米沢中央が優勝し全国大会への切符をつかんだ。バレーボールに青春を捧げた高校生バレーボーラーの熱戦を振り返る。

第1セットの主導権は山形中央
男子の決勝は、2連覇をねらう第2シードの山形城北と、2024年のリベンジを誓う第1シード山形中央の対戦。
3年連続で同じカードとなった試合の第1セット、まず主導権を握ったのは山形中央だった。

山形中央を引っ張る3年生のキャプテン・郷野魁星(かいせい)が強烈なバックアタックを決めると、大会最長身197センチの阿部弘佑が速攻を決めるなど、得意のコンビバレーで山形城北を圧倒。
第1セットを25対18で制した。

全国高校選抜の佐藤が黙っていない
第2セットも序盤は山形中央の阿部と郷野がそれぞれ連続ポイントを決めリード。
しかし、ここで黙っていないのが山形城北の3年生エース・佐藤純大。
細矢がアンダーで丁寧に上げると、佐藤がスパイクを決めて4連続得点。
佐藤は“全国高校選抜”の12人に選ばれたパワーあふれるスパイクで得点を重ねる。

実況:
並ばれたくない山形中央は阿部にボールを上げる、しかしブロック!
さらに、「相手のエースを止めたい」と語っていた山形城北の2年生・斎藤宗一郎も奮起。
197センチの阿部弘佑からブロックポイントを奪い、一時同点とする。

「ブロックでやられたら、ブロックでやり返す」と、山形中央の阿部も黙っていない。
実況:
細矢が上げたボールを金子。ブロック、完全シャットアウト。1番阿部弘佑、両手を高く広げます。
阿部がブロックで山形城北の猛攻を連続で止めると、これで再び勢いを得た山形中央が第2セットも制した。

選手層の厚さを見せつけた山形中央
全国に王手をかけた山形中央は、第3セット序盤も5連続得点で相手を引き離しにかかるが…。
決して諦めない山形城北のエース・佐藤純大が3連続得点と気を吐き、山形城北が同点に追いつく。

それでも…。
実況:
阿部が前のローテーション、須貝の選択は阿部を見せて1年生笠原飛び込んできた。
唯一の1年生レギュラー・笠原悠太が第3セットで5本のスパイクを決めるなど、得意のコンビバレーが冴え渡った山形中央が、セットカウント3対0で2年ぶり22回目の全国大会への切符をつかんだ。

山形中央・郷野魁星キャプテン:
去年悔しい思いしているので、今年優勝できたのがうれしい。
これまでベスト8まであと一歩のところで負けてきた。
まずはベスト16にいって、もう一回気持ちを作ってベスト8に向かっていきたい。
両校が出場する「春の高校バレー全国大会」は、2026年1月5日、東京体育館で開幕する。
(さくらんぼテレビ)
