週明け27日(月)は、東京と近畿で「木枯らし1号」が吹く可能性。「木枯らし1号」は11月に吹く事が多く、東京で10月中に「木枯らし1号」が吹けば2017年以来、8年ぶり。

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「木枯らし1号」が発表された翌日はグッと冷えるので注意が必要だ。

来週は「木枯らし1号」の可能性

この先、26日(日)は列島を挟むように2つの低気圧が通過し、27日(月)は一時的に西高東低の冬型の気圧配置となり全国的に北風が強まる見込みだ。このタイミングで、東京と近畿で「木枯らし1号」が吹く可能性がある。

「木枯らし1号」とは、晩秋~初冬にかけて吹く、そのシーズン初めての強い北よりの風のことで、発表しているのは東京地方と近畿地方のみ。木枯らしの定義に合う風が吹くこと、人口が多いこと、そこに住む人々の話題にのぼることなどの理由で、東京と近畿で期間など定義が少し異なる。

【東京地方】
・10月半ば~11月末の期間
・西高東低の気圧配置で季節風が吹くこと
・東京で西北西~北 風速8メートル以上

【近畿地方】
・霜降(10月23日)~冬至(12月22日)の期間
・西高東低の気圧配置
・北寄りの風が8メートル以上

10月中の「木枯らし1号」なら東京は8年ぶり

木枯らし1号の早い記録をみると、東京地方は10月13日(1988年)、近畿地方は10月23日(2021年・2020年・1993年・1981年)。

過去、東京地方の木枯らし1号が吹いた日を月別にみると、10月3割、11月が6割、発生せずが1割。もし10月中に木枯らし1号が吹けば2017年以来、8年ぶり(近畿地方は4年ぶり)となる。

木枯らし1号が発表された翌日はグッと冷えるので注意

2024年は11月7日に東京と近畿で「木枯らし1号」が発表された。

日中は18℃くらいと平年並みだったが、翌朝(8日)は東京・大阪ともに10℃を下回り、シーズン初の一桁の気温に。暖房や冬コート必須の寒さとなった。

2025年も、木枯らし1号が吹いた翌日は、現時点の予想よりグッと冷え込む可能性があるため注意が必要だ。

【執筆:日本気象協会・福冨里香気象予報士】

フジテレビ気象センター
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最新の気象・防災情報や、「なぜそういったことが起こるのか?」現象の背景を徹底解説。フジテレビ気象センターに所属する気象予報士9人の他、日本気象協会、ウェザーマップとも連携し、天気を味方につけて毎日が楽しくなる情報や、つい誰かに話したくなるような情報などお届けします。