宇宙開発に興味を持つ長崎県内の中学生と高校生が、空き缶サイズの模擬人工衛星「缶サット」を製作し、難関ミッションに挑戦しました。
東京大学大学院工学系研究科 中須賀真一教授
「缶サットは宇宙開発の入口なんだ」
長崎市で中学生や高校生に講義をしたのは、東京大学大学院工学系研究科の中須賀 真一教授、超小型衛星の第一人者です。
この取り組みは、宇宙で活躍する人材を育成しようと、県教育委員会が初めて開催しました。
超小型衛星は100キロ以下と通常の衛星の10分の1ほどの重さで、森林火災や地震、土石流などの自然災害の早期検知に活用されています。
19日は中高生32人が6班に分かれ、空き缶などを使って、超小型衛星の訓練ができる「缶サット」を作りました。
高さ約11メートルの体育館の天井付近から「缶サット」を落下させ、ぴったり3.4秒で直立させるミッションに挑みます。
高校生
「(落下)時間が速かった。ちょっと残念でした。重さを重くしようと思っています」
高校生
「あと16グラムくらい」
それぞれの班で話し合いながら「缶サット」の重さやバランスなどを試行錯誤して仕上げました。
高校生
「今回初めて会う仲間もいた中で、意気投合し合って一つの缶サットを作り上げたので、結果もまあまあいい感じの記録だったのでよかったと思います」
高校生たちは12月に県庁で行われる「衛星ミッションコンテスト」に出場する予定です。