札幌家庭裁判所は外観を似せるための手術が必要とする法律の規定を違憲であると判断。
戸籍上の性別変更を求めていた当事者2人が9月30日、胸の内を語った。
手術なしでの性別変更を訴え
「ずっと黒いランドセルを背負いたかった」(司さん)
札幌に住む30代の司さん。性同一性障害で、戸籍上は女性であるトランスジェンダー男性だ。
性別適合手術やホルモン治療による、ぜんそくやアレルギーの副作用を避けるため、手術などを行わず性別変更を求めていた。

札幌家裁 外観要件は“違憲”
「痛い思いをしなくても、本来の自分で生きられる」(Aさん)
司さんの隣に座るAさんは、戸籍上は男性のトランスジェンダー女性。
2人は性同一性障害の人の戸籍上の性別について定めた特例法にある、体の外観を変えるように求めた「外観要件」の規定は違憲であり、無効だと求めていた。
これに札幌家裁は「身体の侵襲を受けない自由」を制約し違憲と判断、性別変更を認めた。
「外的要件が撤廃されることを私は望んでいる」(司さん)
「やっと逃げないで普通に生きられる。楽しみ」(Aさん)
