北海道札幌市に、続々と外資系のホテルが誕生している。
10月1日には2つが同時オープン。
1泊45万円という高級ホテルまで登場した。
なぜ外資系の進出が相次いでいるのか。
「ライラックスクエア、オープンです!どうぞ!」
10月1日に札幌市中央区の中島公園エリアにオープンした複合施設「ライラックスクエア」

「このビルには、地域や企業の人と人のつながりを育む場になってほしい。つながりの場として札幌に初進出したインターコンチネンタル札幌が開業し、地域に賑わいをもたらすと期待している」(アクサ生命 安渕聖司社長兼CEO)
このビルの9階から14階では149部屋を構える外資系ホテル「インターコンチネンタル札幌」が開業した。

「自信を持っています。札幌に新しい客を誘致することができる。このようなすばらしい施設がある札幌に客を迎えることができると思う」(IHGホテルズ&リゾーツ マネージングディレクター日本&マイクロネシア兼IHG・ANA・ホテルズ グループジャパン合同会社CEO アビジェイ・サンディリアさん)
こちらは、富裕層向けの高級ホテルで館内には屋内プールやトレーニングジムなどの施設も充実している。
さらに最上階の14階には最上級の客室「セレニティスイート」が。
160平方メートルの広さの中にウォークインクローゼットや高級感のある浴室などを完備している。

いったいこの部屋、1泊のお値段は?
驚きの1泊45万円から。
かなりの高額にも関わらず、すでに予約が入っているという。

10月1日に札幌市内にホテルが同時オープン
このホテルの運営会社は外資系の大手ホテルグループ。
10月1日には札幌市中心部にもう1軒、ホテルが同時オープンした。

「オープンした『ホリデイ・イン&スイーツ札幌大通公園』です。中に入りますと、あたたかい色合いの広いロビーが広がっています」(板橋未悠アナウンサー)
札幌市中央区の大通公園からすぐそばのこのホテル。
エントランスの正面にはバーカウンターがありお酒や軽食を楽しめる。

そしてここの特徴は…
「大人数の宿泊ができる客室を取りそろえております」(ホリデイ・イン&スイーツ札幌大通公園 佐藤 宏紀総支配人)
全部で195部屋のうち15%にあたる29部屋がスイートルーム。

4人から6人、家族連れや外国人観光客のニーズにリーズナブルにこたえられるホテルで、ファミリー層にも優しい。
「こちらがホテルの目玉のお部屋です。中に入りますと、温かみのある色合いでゆったりくつろげそう」(板橋アナウンサー)
この部屋は5人から6人が泊まれるメゾネットタイプのスイートルーム。
6人利用で1室7万5000円から。

「階段を上りますと、お部屋にもベッドが2つあります。お子さんがこちらのお部屋で寝静まった後は、大人が下の階でのんびり過ごすこともできそうです」(板橋アナウンサー)
ゆったりと脚を伸ばして旅の疲れをいやせる大浴場も完備。
「子どもがワクワクするようなホテルがコンセプトになります。12歳以下のお子様は宿泊や朝食を無料でお召し上がりいただけます」(佐藤総支配人)

このホテルは「ステイ&イートフリー」というプログラムを導入。
12歳以下の子どもは2人まで宿泊料金や朝食が無料。
相次いでオープンする外資系ホテル。
さらに…

札幌市中心部で進む再開発
「道銀ビル」などがあった跡地、札幌市中央区大通西4丁目では再開発の安全を願う式典がとり行われた。
ここに4年後、地下3階、地上36階建ての大型複合商業施設がオープンする予定だ。
「半導体産業が千歳で発展する中、海外からのビジネスパーソン、エグゼクティブがたくさん来ると想定される。そういった方のホテルとして使っていただけるんじゃないか」(平和不動産 土本清幸社長)

実はこのビルの高層階に入居する予定のホテルは、外資系の「パークハイアット札幌」。

なぜ次々と札幌に外資系のホテルが進出しているのか。

「札幌は外資系が少なかった、進出が遅れていたというのはホテル業界でよく言われていたこと。冬のリゾートとして見た場合に札幌のホテルも基地としては非常に流入が図れる」(ホテル評論家 滝沢信秋さん)
続々と進出する外資系ホテル。
札幌の一等地の顔が変わっていく。
