トラック運転手など物流業界の人手不足に対応するため、自動運転トラックの開発が進んでいます。
21日、茨城・城里町で「三菱地所」と自動運転システム開発の「T2」は、自動運転トラックの試乗会を行い、約5kmのコースを時速70kmで走行しました。
トラックには、11個のカメラの他に、GPSアンテナやレーダーなどが搭載されていて、車線変更や前方に車が割り込んだ際の減速なども自動で行います。
今回の試乗会は、ドライバーが乗車しながらも手を放した状態で走行できる「自動運転レベル2」で行われましたが、両社は2027年までにドライバーなしで走行できる「レベル4」を目指しています。
T2 事業開発本部・國年賢本部長:
2027年10月にレベル4。そこをきっかけに台数を伸ばしていき、2032年には2000台規模で運送業をやりたい。
また7月から、位置情報の取得が難しい物流施設内でも自動走行を行う実験を開始しています。
三菱地所 基幹物流事業推進室長・桂木悠斗さん:
長距離トラックドライバー不足の問題に対して、不動産の観点でどう解決できるのかを考えてきた。幹線と施設内合わせて省人化できるような取り組みを進めていきたい。
両社は人手不足への対応のみならず、物流の効率化を目指すとしています。