線状降水帯が2度発生した8月8日の大雨で、姶良市の小学校では校庭に大量の土砂が流れこむ被害が出ました。

土砂の撤去作業も進む中、21日は出校日を迎え、大雨被害の後、初めて児童たちが学校に登校しました。

姶良市加治木町小山田の竜門小学校です。ここでは線状降水帯が2度発生した8月8日の大雨で、校庭には10トンダンプ・約200台分の土砂が流れこみ、児童が通学に使用していた網掛川に架かる橋も流されました。

校庭では19日から重機による土砂の撤去作業が続く中、出校日を迎えた21日は小学1年生から6年生までの児童37人が登校しました。

校長先生
「皆さんおはようございます」
児童
「おはようございます」
校長先生
「元気がありますか?久しぶりの学校ですからね」

全校朝会では西耕治校長が児童たちに土砂が大量に流れ込んだ学校の被害状況を説明。今回の大雨の被害を正しく理解することで今後いつ起こるか分からない災害に備えて防災意識を高めてほしいと話しました。

校長先生の話
「皆さんにはこのこと(今回の大雨被害)を正しく知ってほしい。これから10年後、20年後、もしかしたら50年後かもしれない。同じような被害が起こりそうなときに皆さんがこのことを覚えていることが大事。このことを教訓にして、自分の命を守る行動はどうすべきかおうちの人と話し合ってほしい」

21日はひとまず児童を受け入れることができましたが、学校の復旧は道半ばです。今回の大雨では学校のプールにも土砂が流れ込んでいて現在はプールサイドの泥を取り除き水を抜いた状態ですが、プールの中の土砂を取り除く作業はこれからです。

また学校によりますと、体育倉庫では大雨の影響で2棟のうち少なくとも1棟を取り壊す予定で、校庭に新たに体育倉庫を設けたい考えです。

姶良市立竜門小学校 西耕治校長
「(校庭を)見たときに『ハッ』という感じで驚いているような(子どもいた)。少し心のショックがあったのでは。以前の形に戻ることで(児童らの)元気につながると思うので2学期のスタートに向けて心構えができるような(来月)1日にできたら」

姶良市教育委員会によりますと、校庭の土砂の撤去作業は9月1日の始業式までに終わる見込みだということです。

鹿児島テレビ
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