大分県内のガソリンスタンドではガソリン価格の店頭表示が広がっていません。

こうした問題を解消しようと県が価格の表示板の設置などを補助する新たな施策を発表しました。

消費者やガソリンスタンドはどう受け止めているのか取材しました。

石油情報センターによりますと、大分県内の18日時点のレギュラーガソリンの平均販売価格は前の週より0.1円安い1リットルあたり179.2円で、2週ぶりの値下がりとなりました。

我々の暮らしに欠かせないガソリンですが、佐藤知事は19日、9月に行われる県議会の定例会に条件を満たしたガソリンスタンドを対象に、価格の表示板や防犯カメラの設置などを補助する予算案を提出すると発表しました。

予算額は2790万円です。

◆佐藤知事「(価格の)表示をしていないガソリンスタンドが非常に多いということで、出来るだけ表示をしてくださいということを県からも要請をしています」

今回のねらいの一つが事業者側に店頭でのガソリン価格の表示を促すことです。

◆TOS梅田雄一郎記者
「店頭でのガソリン価格の表示について県内ではまだまだ表示していない店が多くあります。こうした状況に県外から訪れた人からは、金額がわからなくて不安だとの声もあがっているということです」

県の調査によりますと2025年5月の時点で店頭でガソリン価格を表示している店舗は、200店舗のうち38.5%にとどまっていて県は65%への引き上げを目指しています。

こちらの愛石油でもかつては価格を表示していませんでしたが、客からの声を受けて1年以上前から表示するようになりました。今回の制度についても好意的にとらえています。

◆愛石油 三宅玄徳社長
「お客様の利便性に非常に寄与するかと思いますので、制度が実現した時にはぜひ応募してみたいと考えてます」

ガソリンスタンドの客からも店頭の掲示板などで価格を表示するように求める声が聞かれました。

◆客は
「(大分は)全国的に見ても表示してない店が結構多くて入れようと思ってても、いくらなのかがよく分からない」

◆客は
「全部(の店が)表示するような感じにしてもらったら、みんな店選びやすいんじゃないかなと思います」

今回の制度について県石油商業組合の永岡理事長はTOSの取材に対し、「給油所の社会的役割を改めて位置づけ支援いただけるものとして大変意義深い」などとコメントしてます。

テレビ大分
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