北陸新幹線の敦賀-新大阪間の建設費について、国土交通省は国の2026年度予算の概算要求で具体的な金額を示さない事項要求とする方針を固めたことが、関係者への取材で分かりました。
北陸新幹線を含む整備新幹線の建設費について、国土交通省は毎年8月末までに政府の次年度当初予算案の編成作業を進める財務省に概算要求を提出しています。
関係者によりますと、国交省は今回の概算要求で、北陸新幹線の敦賀-新大阪間の建設費について具体的な金額を示さない「事項要求」とする方針を固めたということです。
事項要求とは、具体的な中身が決まっていない事業について政府や与党の調整後に金額を盛り込むもので、敦賀・新大阪間は2年連続で、この事項要求となります。
県などが求める小浜・京都ルートで2026年度末までに認可・着工を得るには、12月の予算編成までにルートや京都駅の位置を決定する必要がありますが、参議院選挙後に小浜・京都ルート以外の再検証を求める動きも出ていて、認可・着工までの道筋は見通せない状況となっています。
