倉敷市玉島の安全保護具卸業の「ナゴラン」が8月14日に岡山地方裁判所倉敷支部から破産手続きの開始決定を受けたことが民間の信用調査会社の調べでわかりました。

帝国データバンク倉敷支店の発表によりますと、「ナゴラン」は2000年3月に設立された安全保護具の卸売業者です。

プラント内で使用するヘルメットや手袋、ハーネスなどの安全保護具をはじめ、消防機器や防災関連用品を、水島コンビナートにあるプラントエンジニアリング会社や石油元売業者、造船会社、自治体などに販売し、2022年2月期には年売上高約1億4700万円を計上していました。

しかし、近年は同業者間の価格競争の激化や、仕入れ価格の高騰による価格転嫁も進まず、最終赤字が続き、財務内容は債務超過に陥っていたということです。借入金の返済が重荷となるなか、資金繰りがひっ迫したことから、2025年6月末で事業を停止していました。

負債は2025年2月期末時点で、約1億7000万円とみられています。

岡山放送
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