岡山県矢掛町の木造建設工事業者「エビスヤ」が8月19日までに事業を停止し、事後処理を弁護士に一任したことが、民間の信用調査会社の調べでわかりました。
帝国データバンク倉敷支店によりますと、エビスヤは1846年(弘化3年)創業で、1958年に法人改組された木造建築工事業者です。
岡山県南西部から広島県東部までを主なエリアに、戸建て住宅や事務所、店舗などの新築工事を中心に、リフォームやエクステリア工事も手がけ、2020年9月期には年売上高約1億4900万円を計上していました。
しかし、近年は同業者との競合激化に加え、主力エリア内の過疎化も重なり、2024年9月期の年売上高は約1億1000万円にとどまり、建築資材の高騰などで採算性も悪化していたということです。厳しい資金繰りが続く中、経営環境の好転も望めず、事業の継続を断念したということです。
負債は約2億円とみられています。