ミャンマーを拠点とした特殊詐欺をめぐる事件で、名古屋市の男子高校生を、海外で詐欺に加担させるため空港に連れ去ったとして、31歳の男が再逮捕されました。
再逮捕されたのは、住所不定・無職の丸杉龍実容疑者(31)です。
警察によりますと、丸杉容疑者は去年11月から12月にかけ、名古屋市内に住む16歳の男子高校生を海外に連れ去る目的で誘い出し、中部国際空港の駐車場まで車に乗せて誘拐した疑いが持たれています。
丸杉容疑者は男子高校生を複数回食事などに誘い、「海外に行きたいなら仕事はある。頑張れば月に数千万円稼げる」などと勧誘していたということです。
警察は、認否を明らかにしていません。
男子高校生は、ミャンマーの詐欺拠点で「かけ子」をしていましたが、今年2月にタイ当局に保護され帰国し、詐欺容疑で逮捕され、少年院送致となっています。
丸杉容疑者は、海外で特殊詐欺をしている人物に、男子高校生ら3人を「かけ子」として紹介した罪で今月6日に起訴されています。