福井地方最低賃金審議会は12日、県内の最低賃金を69円引き上げ1053円に改正するよう福井労働局長に答申しました。引き上げ率は7%と過去最高で、初めて1000円を超えることになります。
福井労働局長に答申された2025年度の県内の最低賃金は、現行の984円より69円高い時給1053円でした。引き上げ率は7%で、5年連続の引き上げです。
最低賃金が時給で決まるようになった2002年以降、引き上げ率、引き上げ額ともに過去最高で、初めて1000円を超えることになります。
審議会は、引き上げ額について「最低賃金の影響を受けやすい中小零細企業の実情などに配慮しつつも、物価高騰や地域間格差の是正を踏まえ、4日に中央の審議会が示した引き上げの目安『63円』を上回った額とした」としています。
新しい最低賃金は10月8日から適用される見通しです。
