猛暑でコメ作りへの影響が心配される中、福井県のブランド米「いちほまれ」の2025年の収穫量は、過去最多の1万2000トンと予想され、ブランド戦略として県が定めた目標生産量を達成する見通しであることが分かりました。
  
福井市内で6日、いちほまれのブランド化や品質向上を目的に県とJAが生産農家を対象に毎年、開催している研修会が開かれ、100人を超える農家が参加。猛暑の中での水管理などが話し合われました。
 
「いちほまれ」は2018年から本格的な栽培が始まり、県は3年ごとにブランド戦略を策定し、生産者や栽培面積を拡大させてきました。
 
2023年に定めた「第3次いちほまれブランド戦略」の最終年となる2025年の生産量は、県内で生産されるすべてのコメ約12万トンの1割を目標としています。
  
県によると、今のところ生産者から猛暑による影響の報告はなく、戦略に掲げた目標の1万2000トンを収穫できる見通しだということです。
 
一方、政府は5日に関係閣僚会議を開き、2024年からのコメ不足を受け、従来の生産調整をやめてコメの増産に踏み切る方針を決めました。
 
県によりますと、政府の増産方針を受けて福井県産米の2026年の生産量については検討が始まったばかりで、いちほまれをこの先どの程度増やすかは、こしひかりなど
他の品種とのバランスを見ながら決めていくとみられます。

福井テレビ
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