被爆80年の8月6日を前に核兵器廃絶や恒久平和の実現について語り合うシンポジウムが、広島市で開かれました。
「被爆80年、未来へつむぐ」をテーマに開かれた「国際平和シンポジウム」にはノーベル平和賞を受賞した日本被団協の被爆者や核兵器禁止条約を進めてきた外交官などが参加しました。
はじめに、広島で被爆し、19歳で亡くなった河本明子さんが愛用していた被爆ピアノの演奏が披露され来場者は、明子さんの生涯に思いを馳せながらピアノの音色に耳を傾けていました。
また、基調講演では、核兵器禁止条約第1回締約国会議で議長を務めたオーストリア外務省のアレクサンダー・クメント氏が「核抑止が無限に機能するという考え方はおごりだ」などと述べ、改めて、核兵器のない世界の実現を訴えました。