8月1日(金)、京セラドーム大阪で行われた北海道日本ハムファイターズ対オリックス・バファローズ戦。ファイターズは石井一成の先制ソロ本塁打、加藤貴之の力投で8回まで2-0とリードを奪いましたが、9回裏に逆転サヨナラ3ランを浴び、悔しい敗戦となりました。
「しっかりと後半に向けていい調整ができている」と話していた加藤は、初回と2回をともに三者凡退に抑える完璧な立ち上がりを見せました。前回のオリックス戦登板を振り返って「三者凡退のイニングが少なかった」と語り、キャッチャーと話し合いながらとった対策が早くも功を奏しました。
試合が動いたのは2回表、「なんとかチームに流れを引き寄せたかった」と語った石井一成が、オリックス先発エスピノーザのストレートを捉え、ライトスタンド中段へ先制の一発を放ちました。
3回には、相手の守備の乱れから水野達稀が出塁し、松本剛のレフト線へのツーベースで二・三塁のチャンスを作ります。続く水谷瞬のショートゴロの間に水野が生還し、ファイターズはリードを2点に広げました。
加藤は7回まで被安打2と完璧に近い投球を続け、8回には若月健矢にレフト前ヒットを許したものの、後続を断ちきって無失点で切り抜けました。
9回、ここで試合が一変します。宗佑磨、ディアスに連打を浴びて無死一・二塁とされると、杉本裕太郎にレフト前へ運ばれ1点差。西野真弘のバントで1死二・三塁となり、頓宮裕真にレフトスタンドへ逆転サヨナラ3ランを浴びました。加藤はこの日、118球を投げて試合をつくり続けましたが、最後の1球で勝利がこぼれ落ちました。ファイターズにとっては、終盤までつかんでいた白星を逃す悔しい敗戦となりました。