事故やインシデントが相次ぐ熊本市電で1日、『安全運行誓いの会』が開かれました。
熊本市の大西市長は「安全を最優先する意識と、それを支える組織ができることで
安全運行が確立される」と述べました。
熊本市は、熊本市電で事故や重大インシデントが相次ぐ状況を受け、去年から、8月1日を『安全運行誓いの日』と定めています。
1日は、熊本市交通局で『安全運行誓いの会』が行われ、運転士など職員約50人が出席。
大西市長が「一人一人が自らの行動に問題がないか見直し、安全安心な市電を再構築することが大事だ」と訓示しました。
その後、大西市長は運転士の当日の体調やルールを確認する点呼を視察。
【運転士】
「過去の教訓を胸に刻み、安全を最優先に行動することを誓います」
運転士は、安全運行の誓いを述べ、1日の業務に向かいました。
【熊本市 大西 一史 市長】
「日常の中で安全は確立される。点検、確認をし、〈安全を最優先するんだ〉という強い覚悟と意識、それを支える組織・システムが確立をして初めて安全運行が確立されると思っている」
また、自動車と市電の事故が多発している中央区の白山交差点で、職員が交差点の通過速度や信号予測ができているかなどを確認しました。
熊本市電を巡っては、去年1月から事故や重大インシデントが合わせて17件発生していて、九州運輸局は7月、改善指示を出し、8月18日までに再発防止策などを報告するよう求めています。