7月30日、中国・上海に台風8号が上陸。
大雨により各地で冠水などの被害が出ています。
冠水し川のようになった道路を歩く人。その横をバイクが進んでいきます。
ショッピングモールの階段は雨水が滝のように流れ落ち、水が家の中にまで入り込んでしまっている住宅も。
一方、中国・北京では、7月23日から1週間大雨が続き、洪水や土砂崩れが相次いで発生。
北京市当局は31日に開いた会見で、郊外の密雲区などで合わせて44人の死亡が確認されたと発表しました。
このうち31人は高齢者施設の入所者で、28日午前に洪水が押し寄せたことで、避難できず死亡したということです。
施設に入所していた69人のうち55人が介護や支援が必要で、自力での避難が困難だったとみられています。
この大雨で市内の2万4000軒の家屋に浸水などの被害があったということです。
大雨の被害は東ヨーロッパでも。
7月28日、ルーマニア北東部で広い範囲で洪水が発生。
復旧作業中、がれきから抜け出せなくなった犬が発見され、その救助が行われました。
救助された犬は元気な様子でした。
また、別の場所でももう1匹、犬が保護されていました。
一方、7月31日のアメリカ・ニューヨークマンハッタン中心部「グランドセントラル駅」の映像では、地下鉄の天井から滝のように水が降り注ぎ、列車や駅のホームが水浸しになっています。
ニューヨーク州や隣のニュージャージー州では、各地で強い雨による被害が出ています。
一方、アメリカの世界遺産「グランドキャニオン」で7月に発生した山火事は、まもなく1カ月がたちますが、火災の勢いは止まらず、付近では巨大な雲が発生しています。
これは「火災積雲」と呼ばれるもので、山火事などで地面が激しく熱せられることで発生。高さ数千メートルに及ぶ例もあります。
グランドキャニオンはこれまでに426平方キロメートル、東京23区の7割近くの面積が燃えました。
州によりますと、湿度が極端に低く強い風が吹いているため、鎮火できたのは面積の9%にとどまっているということです。
煙による健康被害が懸念されていて、州は周辺住民や観光客に注意喚起しています。