優勝カップを抱え、カメラを見つめる少年。
13歳の時に撮影されたとされる北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記の写真です。
FNNは、この写真を公開した韓国の北朝鮮専門家を取材しました。
世宗研究所・鄭成長(チョン・ソンジャン)副所長:
平壌でバスケットボールの試合をして優勝した後に、カップをもらって立っている姿を撮ったものです。
取材を通し、金総書記がバスケ少年だった頃の新たなエピソードが明らかになりました。
正確な生年月日は明らかになっていないものの、2025年に41歳になったとみられている金正恩総書記。
今回、初めて公開された写真は、スイスから帰省していた1997年1月に平壌で撮影されたものだといいます。
韓国の民間シンクタンク世宗研究所の鄭成長副所長は、この写真を金総書記の叔父から入手したと話します。
世宗研究所・鄭成長副所長:
2021年3月に私が住んでいたアパートで金正恩の叔父の李剛(リ・ガン)さんに会い、彼について話していたところ、この写真を受け取ることになりました。
李剛氏は金総書記の母、コ・ヨンヒ氏の妹の夫で、アメリカに亡命したとされる人物。
その李氏は鄭成長副所長に対し、金総書記がバスケットボールを始めたきっかけについて、「金正恩が子どもの頃は(背が)かなり小さかったのです。だから(母親の)コ・ヨンヒ氏が心配になって、金正恩にバスケットボールをさせたということです。背が高くなければ金正恩も金正日のようにシークレットブーツを履いて、コンプレックスを抱いて生きていかなければならないのではないかと心配して、バスケットボールをさせたんです」と明かしたといいます。
金総書記は無類のバスケ好きとして知られ、2014年の誕生日にはNBAのスター選手、デニス・ロッドマンさんを北朝鮮に迎え話題となりました。
世宗研究所・鄭成長副所長:
金正恩はバスケットボールが大好きで、夜にバスケットボールを抱きしめて寝るほど好きだったそうです。