1日午後2時ごろ、東京・世田谷区をゲリラ雷雨が直撃しました。

走って避難する人がいたほか、自転車をこぐ男性は全身びしょぬれ。

台風9号から流れ込む湿った空気の影響で、大気の状態が非常に不安定となり、各地で空模様が急変しました。

1日夜から2日の朝にかけ、関東に最も接近する台風9号。
夏休みのレジャーに様々な影響が出る恐れが出てきました。

午前5時過ぎの東京・八丈島の映像では、白波が岸壁に次々と押し寄せ、雨がカメラのレンズをぬらしていました。

気象衛星「ひまわり」が捉えた台風9号の雲の渦。
わずかに見える台風の目を中心に雲が左回りに大きく動き、雲の一部が東京・八丈島や千葉の房総半島にもかかっている様子が見て取れます。

八丈島では午前11時ごろ、海水浴場がある砂浜が大荒れとなり、遊泳禁止を示す赤い旗が立てられました。

旅客船も台風の接近に伴い欠航となり、乗り場に人の姿は見られませんでした。

島にあるスーパーを取材すると、暮らしに関わる事態が起きていました。

台風などの影響でスーパーの棚ががら空きの状況で、7月29日ごろからこの状態が続いているといいます。

地元の買い物客:
もう船も昨日から来てないし、当てにしないで来たけど、たいしたものじゃないけどこれだけ買えたからラッキー。

一方で、残り少ない食材を使い、この事態を乗り切ろうとしていたのが個人経営の島のパン屋さんです。

1日朝は残っている食材をフル活用した品が並んでいました。

パモン・北浦祐オーナー:
材料がつきちゃっているんで、船が全然着かないんで、作れる商品が限られちゃっている感じ。正直、明日くらいで食パンくらいしか焼けなくなっちゃうと思う。

雨が強くなったり弱くなったりを繰り返す不安定な空模様。
島では、観光で訪れた人々が帰るに帰れず足止めを食っている状況です。

観光客:
2泊増えるってことは、10万は超えますよね、余分な分。

この観光客は、ホテルで孫に絵本を読み聞かせしていました。

観光客:
荒れてますよね。海で遊ぶことが一番の楽しみだったので。

関東では1日夜、台風9号の接近に伴い、沿岸部を中心に激しい雷雨となる恐れがあり、最新の情報に注意が必要です。

台風9号の影響で大気の状態が非常に不安定となった東京都心。

雨と風の予想を見ると、1日午後6時ごろから千葉県の外房に雨雲がかかり始め、午後10時ごろから雨と風が強まる見込みです。

その後、日付が変わるころから台風の中心付近の雨雲が流れ込み、東京、神奈川の沿岸部でも雨と風が強まりそうです。

台風が関東から離れるのは2日の昼ごろ。
東京都心では、このあとの帰宅時間帯もゲリラ雷雨が発生する恐れがあり注意が必要です。