自民党内で石破首相への退陣圧力が強まる中、参議院選挙を受けた臨時国会が8月1日に召集されました。
国会記者会館からフジテレビ政治部・福田真子記者が中継でお伝えします。
衆議院に加え参議院も少数与党で迎える国会は自民党政権にとって初めてで、ある与党議員は「景色が様変わりした」と話しています。
臨時国会の会期は8月5日火曜日までの5日間で、1日午後2時から天皇陛下を迎え、開会式が行われました。
週明けには予算委員会で集中審議が開かれ、石破首相がアメリカとの関税交渉の合意について野党と論戦を行う見通しです。
こうした中、野党7党はガソリン暫定税率の廃止法案を共同で提出しました。
衆参両院で多数を持つ野党が、ガソリン代引き下げの早期実現を迫った形です。
法案提出を受け、8月1日午後3時過ぎから与野党の担当者が協議を行っていて、与党は早速苦しい局面を迎えています。
ーー 自民党内での石破おろしの動きは今後どうなっていくのでしょうか?
石破首相は1日、衆参両院の議員が集まった会合で改めて続投を宣言し、党内の「一致団結」を訴えています。
石破首相:
かなり異例のことでございますが、私どもとして一致団結。日本国のために、世界のために、ともに働いてまいりたいと思います。
石破首相が一致団結を訴える一方で、自民党の麻生最高顧問は麻生派の会合を開き、「次に目指すべきは衆院選で勝利し衆院で議席を回復させることだ。勝利できる体制を整えることこそ、今からわれわれが行っていかねばならないことだ」と強調しました。
石破首相は、国会では野党の追及に、党内では退陣論に、それぞれ向き合うことになります。