鶴岡市特産の枝豆・だだちゃ豆の話題。ことしも直売所が開設され、旬の味覚を求める人でにぎわっているが、2024年の大雨の影響もあったようだ。
鶴岡市白山にあるJA鶴岡中央支所の駐車場に設けられた直売所には、31日午前8時半の開店にあわせて約10人が列を作り、旬の味覚を買い求めていた。
鶴岡市の在来野菜の「だだちゃ豆」は甘みとコクの強さで知られ、現在は「早生甘露」が枝付きの1キロ束・枝なしの600グラム袋入り、ともに900円で販売されている。
しかしこの「だだちゃ豆」にも異常気象の影響が見られた。
JA鶴岡によると、2024年の記録的な大雨で種が腐り、2025年に使う分の種が少なくなってしまった。
また、残った種の中で品質の良くないものは発芽しにくいなど、苗の確保に苦労したという。
(JA鶴岡営農販売部・佐藤夏希さん)
「だだちゃ豆は自家採取、自分たちで種をとっているが、それが例年に比べ不足している状況。種が少ないので、発芽率を高めるために育苗中の水分管理・温度管理を丁寧にした。いつもよりたくさんの種をまいて栽培した」
さらに2025年の雨不足。
徹底した水の管理を行って平年並みの収量を確保し、味はいつも以上に甘みがのっておいしいという。
(大泉枝豆直売グループ・菅原ふみ子会長)
「みなさん一生懸命作ったので、愛情込めて育てておいしく出来上がっています」
(購入した人)
「暑いので、ビールと一緒にちょうどいい」
「だだちゃ豆はおいしい、日本一だと思っています。生産者は暑くて大変ですけど、みなさん頑張って少しでも役に立てば、たくさん買ってたくさん食べたい」
直売所は8月末まで毎日、売り切れ次第終了。
8月上旬からは「甘露」、18日ごろからは濃厚なうまみと香りが人気の「白山」の販売が始まる。