6月に続いて、7月も全国的に異常な暑さだった。
日中、外に出ること自体に少し気合がいるような日も…
あまりに暑かったので、平年と比べてどれぐらい異常だったか、各地“何%増”の暑さだったか気になって計算してみた。
青森は“23%増”!
数字は、全国47都道府県の県庁所在、もしくはその最寄りの観測点で、今年7月の毎日の最高気温の平均を出し、それぞれの平年値で割って出した。

その結果は以下の通り。

【7月の平均最高気温】
1位 青森県(青森):23%増
平年 26℃ → 今年 31.9℃
2位 宮城県(仙台):21%増
平年 26.5℃ → 今年 32℃
3位 北海道(札幌):20%増
平年 25.4℃ → 今年 30.4℃
平年に比べて「20%増」以上の暑さだったのはこの3道県。普段であれば夏休みに涼を求めてお出かけしたくなるところばかりだが… 今年7月は記録的な“暑さの上積み”となった。
ちなみに、東京と大阪は平年比11%増の暑さ。名古屋は10%増。全体的に北日本と北陸で数値が高め。沖縄・那覇は平年並みという結果だった。
平均気温の全国TOP5は…
上記は各地の平年比なので、地元の方が体感する「いつもとの違い」だった。
これとは別に、各地点の7月の平均気温を順に並べ、暑かった都道府県ランキングも出してみた。
結果は以下の通り。平均値が同じでも、毎日の合計では差があったので順位を分けた。
【7月の平均最高気温】
1位 京都府(京都):36.1℃
2位 香川県(高松):35.5℃
3位 佐賀県(佐賀):35.5℃
4位 大阪府(大阪):35.3℃
5位 鳥取県(鳥取):35.3℃
全都道府県で30℃を超えていて接戦だった。他には名古屋34.5℃、東京33.2℃。
全国で一番平均が低かったのは北海道・札幌で30.4℃。二番目は宮崎で31.6℃だった。
今回は47都道府県を県庁所在地か最寄りの観測点で比較しているため参考記録だが、京都・福知山市の7月の平均最高気温は36.6℃だった。
記録ずくめの7月
7月24日には、北海道・北見市で観測史上1位、道内でも歴代2位となる39.0℃を記録。

29日には、最高気温が35℃以上となる「猛暑日」が歴代最多となる322地点で観測された。
そして30日には、兵庫・丹波市で国内の最高気温記録が41.2℃に更新された。この日は観測史上初めて、兵庫県、京都府、岡山県で40℃台が出た。
猛暑はまだまだ折り返し… 引き続き体調管理に十分注意しつつ、うまく最新の気象データを活用して“涼”を見つけていっていただきたい。
※7月31日の最高気温は午後3時時点で計算
【執筆:川原浩揮/協力:日本気象協会・樋口康弘気象予報士、福冨里香気象予報士】