ゆっくり北上を続けている台風9号は、8月2日、関東に接近する恐れがあるということです。
警戒する期間、注意点をお伝えします。
台風9号は31日午後3時現在、八丈島の南東の海上を北上中です。
現在、八丈島では強風・波浪・雷注意報が出されているということです。
そして、雨と風の予想を見ていきますと、関東に最も接近するのが8月2日未明ごろということです。
実はこの台風9号には、通常の台風と違う特徴があります。
それが、日本に近づくにつれて勢力を増していくということです。
気象庁によりますと、現在、中心気圧が980hPaですが、これが2日には975hPaにまで発達する。
数字が小さいほうが勢力は増すということです。
フジテレビの気象センターによりますと、今回の台風9号は遅い速度で関東に近づいていく“ノロノロ”台風だということです。
そして沿岸部で風の影響が長く続く可能性があり、もし千葉をかすめるような予報円の最も西側のコースをとった場合には、雨と風の影響がさらに強くなる恐れがあるということです。
警報級となる可能性のある期間を見ていきます。
東北地方では、2日から警報級の暴風雨となる恐れです。
そして、関東と伊豆諸島では1日朝から警報級の暴風雨となる可能性があります。
最大瞬間風速は関東では1日、そして2日に35m/sの暴風雨が吹く恐れがあります。
さらに、伊豆諸島では1日、最大瞬間風速40m/sの風が吹く恐れがあるということです。
過去の例で振り返って見てみます。
2019年に伊豆半島に上陸した台風19号の影響で、関東を中心に暴風雨が吹き荒れました。
東京都心では、最大瞬間風速41.5m/sを観測しましたが、歩行者が前になかなか進めないような困難な様子が見られました。
ただ、風だけでなく、今回大雨にも油断しないでください。
関東では2日、警戒が必要となっています。
2日正午までの24時間雨量は150mmと予想されています。
さらに、伊豆諸島では31日夕方から警報級の大雨となる恐れがあります。
2日正午までの24時間で200mmの雨が降る恐れがあり、警戒が必要です。
飛ばされやすいものがあったら、今のうちに固定するか、屋内に避難させてください。
最大瞬間風速30m/s以上では、人は何かにつかまらないと立っていられないくらいです。
そして40m/sになると、トラックが横転するほどの威力があります。
また、外に出ている自転車や鉢植え、物干し、ハンガーなどは吹き飛ばされると凶器になり得ます。
そして、夏休み期間で出掛ける人もいると思います。
山・川も注意が必要ですが、海のレジャーは特に注意が必要です。
すでに閉鎖が決まっている海水浴場もあります。
千葉の九十九里役場によりますと、九十九里に2カ所ある海水浴場を閉鎖中で、1日に再開予定だということですが、2日の台風接近に伴って再度閉鎖する予定だということです。
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