■ライフガードの誘導もあり海水浴客は迅速に避難
30日朝カムチャッカ半島付近で発生したマグニチュード8.7の地震による津波警報を受け、和歌山県・白浜町でも緊張が高まっています。
海岸近くでは避難指示が出され、観光客や住民が安全な場所へ移動しています。
白浜町では午前9時30分過ぎに防災無線でサイレンが鳴り、津波警報の発令と共に高台への避難を促すアナウンスが流れました。
海水浴シーズンでにぎわう白良浜では、海水浴客が急いで荷物をまとめ高台へ避難する様子が見られました。
【休暇で白浜に滞在中だった記者】「ちょうどホテルのプールで家族と泳いでいたところ避難を促す放送がありました。子供たちをテラスに移動させ、様子を見ていました。去年の南海トラフ地震の臨時情報で海岸が閉鎖されたことを思い出し、少し残念な気持ちもありますが、まずは安全第一で行動することが大事だと思っています」
■ホテルによっては宿泊客を「館内の高台」に避難
ホテルによっては、宿泊客を館内の高台に避難させるなどの対応を取っています。
【紀州白浜温泉むさし・沼田久博社長】「テレビで地震の放送が始まったと同時に、白浜町の防災放送で『すぐに避難してください』とアナウンスが入りました。白良浜のライブ中継カメラを確認したところ、ライフガードの方が避難を誘導しており、浜にはほとんど人がいませんでした。地域の住民が避難してきた際には、防災計画に基づいて高い場所に案内する予定ですが、今のところまだ誰も来ていません」
【紀州白浜温泉むさし・沼田久博社長】「チェックアウトがほぼ終わっているお客様がほとんどで、残っているお客様には部屋に滞在するようにお伝えしています。随時情報を見ながら、必要に応じて高い場所に案内するなどの対応を取ります。
また、警報が出ていますので、キャンセル料は本日発生しないようにしております」
【紀州白浜温泉むさし・沼田久博社長】「この間も防災訓練を行いましたが、今日の状況では建物が倒壊するなどの被害もないため、計画通りに高い場所に避難するよう誘導しています」
■SNS上では「海をやめて、アドベンチャーワールドへ」といった投稿も
現在、白良浜にはほとんど人影はありません。
海岸には立ち入り禁止のロープが張られ、注意を促す看板が設置されています。
また白浜町内にあるアドベンチャーワールドは、「園内は安全である」とアナウンスしています。
SNS上では「海をやめて、アドベンチャーワールドへ」といった投稿も見られ、白良浜からアドベンチャーワールドへ向かう観光客もいるようです。
カムチャッカ半島付近で発生した地震の影響で、緊張した状況が続いています。
津波警報は継続中で白浜町では、津波情報を観測中です。
引き続き防災無線や広報などを通じて、住民や観光客に注意を呼びかけています。
(※30日午後0時40分時点)