2025年3月に土砂崩れが発生し、仮設道路で通行を再開した大野市の国道158号について福井県は29日に対策検討会を開き、復旧工事には崩れた土砂の一部を残して杭を打つ「アンカー工」と呼ばれる工法を採用することを確認しました。ただ、復旧工事のスケジュールや費用は未定とされました。
岐阜県境へとつながる大野市の国道158号は、2025年3月に大規模な土砂崩れが発生し、7月18日に仮設道路が開通して通行止めが解除されました。
29日は県や国の担当者、専門家らが復旧対策などを検討する会議を開き、復旧工事には崩壊した土砂をすべて取り除く必要がなく、他の工法と比較して経済的にも優れているとして、土砂の下に強度の高い鋼材などを打つ「アンカー工」の採用が妥当とされました。
ただ、本復旧までのスケジュールや費用は決まっていません。
県は今後、国の補助を受けられる災害復旧事業として採択されるために、国土交通省と協議を重ねていくとしています。