佐渡島の金山が世界遺産に登録されて1年。より一層のにぎわい創出に向け、新たな試みをする施設があれば、環境の保全に力を入れる地元住民も。それぞれに島の魅力に磨きをかけています。
佐渡金銀山のガイダンス施設・きらりうむ佐渡に7月お目見えした金色の展示物。これは江戸の初期から佐渡金山で採掘された金78tという量を示す“黄金の箱”です。
【佐渡市役所世界遺産係 若林篤男 主任】
「78tの金というのはイメージが湧きづらかった。見える形で大きさとかを感じていただいて、より一層、金山を知ってもらうきっかけになればと思う」
写真撮影を盛り上げるための小道具も準備。
【きらりうむ佐渡ガイド担当 石川喜美子さん】
「こういうふうに写真を撮ってくれたら」
こうして相川地区が盛り上がりを見せる中…。
【西三川地区 吉倉和雄さん】
「そんなにお客さん自体が極端に増えるというわけではない」
構成資産の一つ、西三川砂金山の周辺は比較的静かな1周年を迎えています。
【西三川地区 吉倉和雄さん】
「大型連休なんかは個人(客)がだいぶ来るようにはなったが、今後、保全をしないといけないから、今までと同じように草刈りとか環境整備を一生懸命やっているのが現状」
地元の保全活動には引き続き力が入っていて、あちらこちらで夏の花々が咲き誇っています。
一方、小木地区の蓮華峰寺では清楚なスイレンの花が見頃を迎えています。
佐渡島の金山の世界遺産登録から7月27日で1年。登録を祝うように咲く花々も観光客を魅了します。