参議院選挙で大敗した自民党で、石破総理の責任をめぐり、関西でも退陣を求める声が上がっている。
奈良県連が23日に「党の刷新」を求める意見書を送っていたことを明かしたほか、大阪府連は27日に、石破総理に退陣要求を申し入れるかどうかを判断する見込みだ。
大阪府連会長の青山繁晴参院議員は「府連として石破総理の退陣要求を申し入れるべき」と話している。
■「辞任を求める声が数多く寄せられた」自民奈良県連が石破総理の退陣要求
きょう＝24日午後、自民党の奈良県連が開いた記者会見では、党員から石破総理への不満が寄せられているという事実が明かされた。
自民党奈良県連・井岡正徳幹事長：石破総裁の辞任を求める声が数多く県内の党員から寄せられております。
井岡幹事長は「役員各位のご英断をもって党の刷新を図っていただきたい」との意見書を自民党の森山裕幹事長宛てに23日、郵送したと発表した。
（Q意見書の要求は人事の刷新で、石破総裁の退陣？）
自民党奈良県連・井岡正徳幹事長：そうです。そう受け取っていただいて結構です。（選挙戦で）石破首相に対しての逆風が非常に多かった。
■奈良地元の高市元政調会長「自民党にも1本背骨をドーンと入れ直す」 自民大阪府連も退陣要求か
20日に投開票が行われた参議院選挙で過半数を割り込んだ与党。
奈良選挙区では、自民党の現職が再選を果たしましたが、苦しい戦いとなった。
その奈良を地元とする高市早苗元政調会長は、京都選挙区に応援演説に入った際、”喝”を入れていた。
自民党・高市早苗元政調会長：自民党にも1本背骨をドーンと入れ直す。それをしないと、本当にそれをしないと多くの皆様に対して申し訳ない。
このほか、自民党大阪府連では27日に全体会議を開き、石破総理に退陣要求を申し入れるかどうかを判断する方向だ。
大阪選挙区で自民党の柳本顕さんが落選したことを受けて、会長の辞職を表明している大阪府連の青山繁晴会長は、「府連として石破総理の退陣要求を申し入れるべき」と話している。
■”続投”意思の石破総理 ”歴代総理”3人と会談も…「認めたということではない」「カッコよくやめるならきのう」
一方、石破総理は23日、歴代総理大臣3人と”異例”の会談を行った。
自身の進退については…
石破茂首相：私の出処進退について話は一切出ておりません。一部にそのような報道がございますが、私はそのような発言したことは一度もございません。
改めて「続投」の意思を示した。
ある総理経験者は「進退について直接言及はしておらず、石破総理を引きずりおろすことはない」としつつも「カッコよくやめるなら、本当はきのうだった」「決して3人が続投を認めたということではない」と話している。
■高市氏、茂木氏…前総裁選出馬議員も 「石破おろし」に向け動きか
これに対して、前回総裁選に出馬した高市元政調会長や茂木敏充前幹事長らのグループが28日の両院議員懇談会に向け対応を断続的に協議しているほか、総裁選の前倒しに向けた署名活動も進んでいる。
退陣論が今後どこまで発展するか注目だ。
(関西テレビ「newsランナー」2025年7月24日放送）
