国内で初めての取り組みだということです。
土を主な原料にして3Dプリンターを使って建築した住宅が完成し22日、報道陣に公開されました。
【Lib Work 瀬口 力 社長】
「3Dプリンターの技術が出てようやく僕の理想に近い未来の家が今回実現できたかなと考えている」
【除幕・テープカットの様子】
完成したのは、3Dプリンターを使って建築されたこちらの住宅です。
職人不足や建築費の高騰などの課題に対応しようと山鹿市の住宅メーカー『Lib Work』が手がけました。
【久保田優果リポート】
「こちらの壁が3Dプリンターで土を主原料にして造られた壁です。内壁・外壁に使われているこちらの壁は日本古来の土壁を意識して造られています」
住宅の壁は、兵庫県淡路島の土を主な原料にしてアーム式の3Dプリンターを使って造られています。
【久保田 優果 リポート】
「あちらの住宅の壁と同じ素材で造られているものです。今から水をかけてみたいと思います。水は一切浸透せず、雨にも強い特殊な素材で造られているということです」
この住宅は平屋建てで、延べ床面積約100平方メートル。『夫婦のゆったりとした暮らし』をイメージしていて、販売価格は6000万円からということです。
このほか、2000万円からの住宅も用意されています。
【Lib Work・瀬口 力社長】
「天然素材以外のものは含まれていないので、最終的には<土で建てて、土に返す>が実現できるのでは」
リブワークでは、壁の材料の配合に関する特許を出願中で、住宅の販売予約受け付けは8月から始めます。
リブワークによりますと、土を主な原料として3Dプリンターで造った住宅は国内で初めてだということです。