FNNのカメラが宮城県の海岸で捉えたのは、大量に漂着したカキの殻。
今年の海開きを中止に追い込んだ厄介者はどこからやってきたのか?

打ち上げられていたのは大量の「カキ殻」

現場は、静かな波が押し寄せる宮城・石巻市にある長浜海岸。

この記事の画像(10枚)

例年7月中旬ごろに海水浴場として開放されてきたこちらの海岸。

しかし今年は…

記者リポート:
砂浜が広い範囲に渡って、真っ白になっています。打ち上げられているのは大量のカキ殻です。

大量のカキの殻が漂着。割れた殻は鋭くとがっているため、素足で踏むとケガをする恐れがある。

こうした状況などを踏まえ、石巻市は海開きの中止を決定した。

しかし、地元の人からは嘆きの声が聞かれた。

近隣住民:
子供もいるので、一緒に泳げない、遊ぶところが減るのはショックですね。取ってもらえるなら一番ありがたい。

石巻市によると、市内にある海岸でこの現象が確認されたのは長浜海岸だけだという。
一体 なぜ大量に漂着したのか?

宮城・石巻市の長浜海岸地元住民によると、「同様の現象は数年前から起きている」という。
その原因について市の担当者は…

石巻市 産業部観光政策課 内藤昌利課長:
おそらく自然現象だと思うんですけども、養殖のカキ等が風・潮の流れ等で流れついたものなのかなと。

石巻市は宮城県内でもカキ養殖が盛んな地域のため、海が荒れた際などに養殖施設から剥がれ落ちたカキが流れ着いた可能性があるという。
また殻の取り扱いについては…

石巻市 産業部観光政策課 内藤昌利課長:
なかなか市の方でも一般の廃棄物として回収できない、そういった清掃活動の中でも回収はできないものというふうになっているようです。

そして海開きの中止を決めた理由については、「カキの殻で安全が確保できないことに加え、海水浴客の減少も考慮した」としている。
(「イット!」7月23日放送より)