7月20日に投開票された参院選から一夜明けた21日朝、当選者は支援者に感謝や今後の決意を語りました。今回の選挙では、三重選挙区で9年ぶりに野党が勝利するなど与党に逆風が吹き、自民・公明は厳しい戦いを振り返りました。

■初議席を獲得した参政党 杉本さん「たくさんの方に共感して頂けた」
21日朝、疲れを見せず笑顔で支援者と話をするのは、参政党の新人・杉本純子さんです。参院愛知選挙区での初当選から一夜明けた21日朝、街頭に立ち、決意を語りました。

参政・杉本純子さん:
「多くの方が減税を求めていることと、『日本人ファースト』を掲げた私たちの思いと、これからの日本をみんなで良くしていこうというのが、たくさんの方に共感していただけたと思っています」
20日投開票の参院選で、4人区の愛知選挙区では参政党が初めて議席を獲得しました。
さらに、国民民主党の新人・水野孝一さん(48)が初当選を果たしました。一夜明けた21日朝も、水野さんはトレードマークの赤い法被姿で取材に応じました。

国民・水野孝一さん:
「同世代の働くお父さんお母さん層にはしっかり響いているんじゃないかなという実感が、終盤はすごくありました」
さらに、日泰寺の縁日に出向き、握手をしながら当選の報告をしました。
国民・水野孝一さん:
「現役世代を豊かにする、103万の壁を178万まで引き上げるというところになると思うんですが、しっかりと役割を果たしていけるように、その一員としてやっていきたい」
■9年ぶりに野党が勝利した三重選挙区
三重選挙区では、野党が9年ぶりに勝利しました。初当選を果たしたのが、立憲民主党の新人・小島智子さん(64)です。中学教師のキャリアを持つ小島さんは、子育てや教育支援の充実などに向けて決意を新たにしていました。

立憲・小島智子さん:
「シングルマザーに代表されるような厳しい家庭の中で育つ子供たちを、どうやって社会全体で支えるか。そうすると、やっぱり家庭を含めて支えないと、子供たちは支えられませんから」
小島さんに敗れたのが、自民党の現職・吉川有美さんです。

自民・吉川有美さん:
「派閥の資金問題の影響はさほど感じませんでした。自民党への逆風、それが最大の要因であったと思っております」
21日朝に事務所を訪れると、一夜明けての対応はなく、スタッフらにより事務所の片付け作業が行われていました。
■「保守王国」岐阜でも…厳しい戦いとなった与党
与党に厳しい結果となった参院選。2016年以降、議席を維持してきた公明党の現職・安江伸夫さんは涙をのみました。

公明・安江伸夫さん:
「申し訳ない思いでいっぱいでございます。改めてお詫びを申し上げたいと思います。本当に申し訳ございませんでした」
その一方、議席を維持した自民党の現職・酒井庸行さんは、トップ当選だった6年前から20万票以上減らし、ギリギリの4位で滑り込みです。

自民・酒井庸行さん:
「やっぱり自民党の票がかなり、参政党だけじゃなくて国民さんにいったりもしているというのは数字で出ていたので。『自民党、本当に大丈夫か』という不信感みたいなものが伝わったんだろうなと。(次の6年は)経済を強くするということを第一にやっていこうと思っています」
「保守王国」岐阜県でも、吹き荒れた自民への逆風の中、議席を守り抜いた新人・若井敦子さん(53)。1人区になった2013年以降、自民党候補としては得票数が最も少ない33万票余りに留まり、厳しい選挙戦を振り返った上で決意を語りました。

自民・若井敦子さん:
「わが党への批判も不満も、そういった影響は大いにあるかと思います。ただ、私自身がまだ力不足だった。決意を新たにして、これから今まで私が訴えてきたことをどうやって形にしていくかということに、気合十分で挑んでいきたいと思います」
(東海テレビ)