骨折する人が相次いだことで利用停止となっていた福岡県北九州市・皿倉山の滑り台の利用が1ヵ月半ぶりに再開されました。
現場での安全対策はどう変わったのでしょうか?
北九州市八幡東区の皿倉山・山頂に設置された「滑り台」。
全長30m、高低差9mのロングスライダーです。
7月19日、46日ぶりに利用が再開されました。
初日に滑り台で遊んだ子供たちを待ち構えていたのは、大勢の報道陣でした。
◆利用した子供
「おもしろかった。滑っている時に周りの緑の景色も見えたり、スピードも速く、スリル感があっておもしろかった」
「利用再開」がここまで注目された理由は、相次ぐ“骨折”情報でした。
今年4月に新設された皿倉山の滑り台。
山頂からの絶景を眺めながら楽しむことができる「新たな遊び場」として話題となっていました。
しかし、滑り台の開設後に負傷者が続出していたことが判明。
「6歳から12歳の対象年齢」ではない人が着地などの際にけがをして「8人が骨折した」との情報が寄せられたのです。
前代未聞の事態を受けて、市は6月3日から滑り台の利用を停止。
武内市長も現場を緊急視察するなどして、事故防止に向けた「安全強化策」が練られてきました。
◆記者リポート
「着地の際に重要となるこちらのゴムマット、これまで以上に分厚くなり、弾力性が増しているということです」
市は、着地場所のゴムマットの厚さを2倍にしたほか、安全な滑り方を呼びかける大きな看板を新たに設置。
さらにー
◆滑り台サポーター
「正しい滑り方、足をきゅっと縮めたりしないで、まっすぐ伸ばして靴を滑り台にくっつけて滑ってください」
対象年齢である6歳から12歳までの子供に利用者を制限した上で、正しい滑り方を指導する「滑り台サポーター」を配置しました。
利用再開の初日、早速、子供たちが滑り台にー
◆記者リポート
「いま、7歳の子供が滑り台に手を添えながら滑っています。笑顔です。そして、無事に滑り終えました」
滑ってみた子供たちはー。
Qどんなことに注意した?
◆利用した子供
「仰向けで滑らないとか、靴でスピードを落とすとか。コントロールできました」
保護者はー。
◆子供の母親
「しっかり(滑り方の)説明もしてくれて安心した。楽しそうで良かった」
北九州市はサポーターの見守りを少なくとも夏休み中は続ける方針です。