自公の大敗となった今回の参議院選挙。

全国で躍進した参政党が、福岡でも議席を獲得するなど政局が大きく動きました。

◆当選した自民・現職 松山政司 氏
「いま一度しっかり頑張れとご支持をいただいたこの重みをしっかりと心に刻みまして、全力で頑張ってまいりたい」

◆当選した公明・現職 下野六太 氏
「本当に最後の最後まで厳しかった。生きづらさを抱えている方々を助けていくことが当たり前にできる社会を築いていきたい」

20日に投開票が行われた参議院選挙。

福岡選挙区では、自公の現職2人が議席を死守した一方で、3期目を目指した立憲民主党のベテランが落選する波乱が起きました。

◆落選した立憲・現職 野田国義 氏
「今回の選挙、集大成の選挙だと思って取り組まさせていただいた。皆さま方に心からおわびを申し上げたい」

自民・立憲・公明の“指定席”とまで称された福岡選挙区に風穴を空けたのが…

◆当選した参政・新人 中田優子 氏
「皆さまの暮らしを最優先に、そして手元に残すお金を増やす。全身全霊をかけ、さらに挑戦、実行してまいります」

参政党の新人、中田優子さんです。

不動産会社勤務で、高校1年生の息子を育てるシングルマザー。

自称「普通のお母さん」が国政への切符を手にしたのです。

一夜明けて…

◆当選した参政・新人 中田優子 氏(21日)
「本当にもう不思議と言ったらあれですけど、みんなの先頭に立っていかなければならないので…」

6月の都議選での躍進をきっかけに、全国で巻き起こった参政党フィーバー。

神谷代表が応援に駆け付けた天神の警固公園での集会は熱狂に包まれました。

SNSを活用したネット戦略を得意とする参政党。

FNNが行った当日の出口調査で、中田さんは20代で31.8%、30代で32.9%と、自民党など他の政党の候補者らに比べ若い世代から特に高い支持を受けていました。

一方で、選挙戦で掲げた「日本人ファースト」というキャッチコピーもあり、排外主義が進むのではないかとの懸念もあります。

中田さんの当選に福岡の人たちは…

◆男性(24歳 会社員)
「“日本人ファースト”のところが響いたんじゃないか。外国人じゃなくて、日本人の雇用を増やして欲しい」

◆女性(50代 パート)
「みんなのあんまり言えない不安を言ってくれたんじゃないか」

◆男性(20代 会社員)
「本当に大丈夫なのかな。その言葉を信じて大丈夫なんですか」

◆女性(10代 大学生)
「お父さんとかは参政党を推していたが、ちょっと宗教じみた感じなのかなと」

中田さんは21日朝も街頭に立って支持者に当選を報告し、国政への決意を新たにしていました。

◆当選した参政・新人 中田優子 氏
「私たちは国民の方の目線で、今から物価高対策・経済対策を早急に行いたいとお伝えしましたので、そこに向けて一番に考えて行動してまいりたい」

全国で14議席を獲得し、大きく躍進した参政党。

衆参ともに与党が過半数割れとなった中、今後の政局にどのような影響を与えていくのか、注目されます。

テレビ西日本
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