20日に投開票が行われた参議院選挙から一夜明け、自民党本部から木村拓也キャスターが中継でお伝えします。

21日は祝日ということもあり、自民党本部には幹部のみが集まっている状況です。

選挙結果を受けて「責任論・人事に関して」と「今後の政権運営に関して」のポイントを2つに絞って取材しています。

まず1つ目の部分では、21日午前中に臨時の役員会が行われました。そこで石破首相は幹部に対して続けていく理由を説明しましたが、ある幹部からは「聞いたんだけれどもよく分からなかった」という声がありました。

また別の幹部からは、石破首相が「選挙結果について過半数まであと3議席だった。どうしても取りたかった」と悔しさをにじませる言葉を言っていたということです。

人事に関しては責任論がありますが執行部は続投させるという考えを示しています。

――石破首相は「役員の任期も念頭に置いてよく考えたい」と発言しているわけですが、この後の具体的なスケジュールは取材で見えてきましたか?

調べると、任期は次の9月までです。
ある自民党関係者は、この9月そのタイミングで執行部が代わる可能性があるのではないかと話をしていました。

そして閣僚人事に関して岸田前首相が石破首相に対して、オールスター内閣を作るべきだという話をしていました。

内閣改造をすることによってもう一度、求心力を高めていくのではないかと話す議員もいます。

そして2つ目のポイント、「政権の連立・運営に関して」です。

連立の枠組みを拡大する考えは今、現時点ではないという話はしていましたが、石破首相は20日の敗戦から“比較第1党”という言葉を使っています。

「全体で比べると一番議席数がある」からということですが、過半数を割っているのでなかなか言い方が難しく、厳しい状況であることに間違いないということです。

ですから、野党と政策ごとにしっかり協力していくことがあることは間違いないと思います。

――野党でいいますと国民民主党も躍進を遂げました。ただ、玉木代表が「約束を守れない石破政権とは連立できない」とお話をしていましたが現実的に連立可能なんでしょうか?

党内でもさまざまな声が上がっているようです。

「それでもやはり、国民と組むべきだ」という議員もいれば「いや、維新となんだ」と「部分的に立憲なんだ」という声もあり、党内でも様々あるというのが取材の中で見えてきています。

石破首相の言葉を借りれば「ここから先はいばらの道になる」、まさに厳しい舵取りを強いられるのは間違いなさそうです。

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政治部
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日本の将来を占う政治の動向。内政問題、外交問題などを幅広く、かつ分かりやすく伝えることをモットーとしております。
総理大臣、官房長官の動向をフォローする官邸クラブ。平河クラブは自民党、公明党を、野党クラブは、立憲民主党、国民民主党、日本維新の会など野党勢を取材。内閣府担当は、少子化問題から、宇宙、化学問題まで、多岐に渡る分野を、細かくフォローする。外務省クラブは、日々刻々と変化する、外交問題を取材、人事院も取材対象となっている。政界から財界、官界まで、政治部の取材分野は広いと言えます。