長野県山ノ内町の志賀高原岩菅山で行方不明になっていた55歳の男性が山中で発見され、救助されました。疲労しているものの、けがはない模様です。
救助されたのは、長野市の公務員の55歳の男性です。
20日午後7時過ぎ、男性の妻から「渓流釣りに行ったまま、帰ってこない」などと警察に通報がありました。
警察によりますと、男性は19日、単独で志賀高原岩菅山に入山し、予定時間になっても帰宅せず、行方不明になっていました。
21日午前6時から警察や地元の遭対協の隊員が9人体制で捜索を開始。
午前11時過ぎ、男性から妻に「無事で、山道まで出ている」旨の連絡があり、妻から警察に通報がありました。
午後2時20分頃、捜索していた警察官が山中で男性を発見、救助しました。
男性は疲労しているものの、けがはない模様で、警察官らと同行下山しているということです。
3連休、長野県内の山岳では遭難が相次いでいます。 21日午後3時半時点で、北アルプスなどで13件が発生し、1人が死亡、7人が重軽傷を負いました。体調不良や疲労により行動不能になった遭難者もいます。
県警によりますと、遭難の多くは、疲労が溜まりやすい下山中に発生し、転倒・滑落の多くは、梯子や鎖が設置されている危険箇所よりも比較的危険性の少ない場所で発生しているということです。一見、危険性が見えない登山道では、つい油断をしてしまったり、厳しい暑さによる疲労や脱水により、注意力が散漫になっていることなどが間接的な遭難の要因として挙げられるとしています。
県警は無事に下山するまで、気持ちを引き締め、漫然と行動しない、また、自身の技術に見合った山選びをして、体力にゆとりを持った計画を立て、登山をするよう呼びかけています。