第27回参議院選挙の投開票が20日に行われました。
自民党・公明党の与党は40議席台にとどまることが確実で、非改選の議席と合わせた過半数に届きませんでした。
自民党は32の「1人区」で14勝18敗と負け越したほか、改選4の大阪選挙区で議席を失うなど苦戦する選挙区が多く、東京選挙区で参院自民党のトップ、武見前厚労相も落選しました。
自民党・武見参院議員会長:
私は国会議員としての自分の役割は終わりました。(Q.政界引退という表現でよいか?)何度言わせるの。
自民党は改選議席の52を10以上減らし、40議席を割りこむことになりました。
また、公明党も選挙区・比例代表ともに議席を減らすことになり、与党は参院で過半数を維持するために必要な50議席には届きませんでした。
立憲民主党・野田代表:
政権取りを目指していくときの大事なステップだったと思いますが、大きく前進できなかったことについては分析をよくしていかなければいけない。
政権批判の追い風を受けた野党ですが、立憲民主党は改選議席を伸ばすことはできない見通しです。
一方、国民民主党は、東京選挙区で2議席を獲得するなど議席を大幅に伸ばしました。
改選4議席の4倍で目標としていた16議席に達し、玉木代表は「成長戦略をしっかりと示したことが大きな理由」と述べ、「石破自民党と協力は難しいと思っている」としました。
また「日本人ファースト」を掲げて選挙の“台風の目”となった参政党が躍進し、議席を2桁に乗せました。
参政党・神谷代表:
17日間の選挙の中で本当にいろいろな風、追い風がどんどん吹いてくるのも感じつつ、もともとこんなにも多くの支持をいただけるという想定では正直ありませんでした。
日本維新の会は議席をわずかに増やし、共産党は改選議席を半分以下に減らしました。
このほか、比例代表でれいわ新選組が3議席、社民党が1議席、日本保守党が2議席を得ることを確実にしました。
また、政治団体のチームみらいも1議席の獲得を確実にしましたが、再生の道は議席を得られませんでした。
開票作業は21日午前6時現在も続いています。